令和元年も12月の師走を迎え、今年も1か月を切ってのカウントダウン段階に入っています。気候は今になって穏やかですが、春も秋もなく1年が夏と冬で終わる時代になったようです。さらにインフルエンザも昨年より流行しているということで、気を付けるシーズンにはなっています(ちなみに私は先月にはインフルの予防接種を終えています)。
ところで、今月頭に、地方の市内にある整形外科の有床診療所へ伺ってきました。市内に19床診療所と介護老人保健施設2か所を運営しているところで、診療所も老健もほぼ満床の状況で、外来患者も一日平均で250~300名ほど来院しているようです。
しかし、有床というだけでも、厳しい診療報酬制度での運営、外来患者も伸び悩みで、集患や増患面での悩みがあるようです。
地域的にも高齢化が進んでおり、高齢患者が主であり、リハビリ主体だけに診療報酬単価も低いところも悩みの種のようです。
昨今では、一般的な集患や増患という対策は、ここの医療機関で合わなくなっていますから、個別ごと、地域ごと、地域の役割ごとでの対策を講じる必要があります。
今回は、現状の状況や今後の動向などを見極めてからのアドバイスや提案となるのですが、まず私としては話している中で、①地域事情や降り立った様子、②院内の雰囲気や受付周り、③来院している患者さんたちの顔や話し声、④面談での医療機関の状況などを、総合して➾①待合部分のキャパからも、受付~会計における自動化(混雑状況や職員と患者の対応を見て)、②診療範囲を人工透析設備の併設(医師の関係から)、③医療ー介護施設での情報共有化、④予約システムの導入(リハビリだけでも)などなどを話してきた段階となっています。
医療機関側の懸念は、「高齢患者さんが多いから…」という点ですが、色々と医療機関を見ていると、最初は手間が掛かりますが、高齢患者さんであっても、イレギュラーな患者さんを除いては、慢性期で定期的に通院されるのであれば、習慣というか慣れが生じて、理解していくもので、例えば、「スマフォ」や「キャッシュレス」の対応に関しても必要であれば、対応していくものと考えています。
今よりも患者さんの流れが少しでもよくなり、多くの患者さんが来院し易く、早く診察やリハビリに掛かれるならば、覚えていくものと思っています。それよりもスムーズな患者の流れ、少しでも待たない工夫をした方が、患者増に繋がり、イニシャルコストの早い回収に繫がると考えます(失敗したと思えたらば、無駄だったと思うのでなく、投資した分を無駄にすることなく、さらに一捻り工夫をすれば良いと思います)。
今後は①地域ごと又は個別の医療機関ごとの工夫と知恵の絞り合い、②特に本当の意味(”様”付けとか、高額機器導入などでなく)での「患者ファースト」を心掛け、実践(実現)した医療機関が、地域での存在を発揮し、地域の患者さんが来てくれるのではないでしょうか? 「考えているだけでなく、また難しいことを言っているだけでなく、実践・実行すること」が大切です。(2019.12.13)

(PS):12/5に報告した初孫の名前が「柊愛(ひより)」となりました。
まだ抱っこができていないので、今月末が楽しみになっている‟ジジばか”です。