朝から健康を考えウオーキングで街中に出てみると、通勤を余儀なくされるサラリーマン等の姿は見かけるものの、やはり通常時とは異なる人の数、線路を走る電車の中も見ると、乗っている人は確実に少ない朝の9時台の蒲田行の東急池上線。週末のかかりつけのクリニックへ車で行き(いつもは電車と歩きで行くのですが、この日はいい加減、「週末の自粛要請」と公共交通機関を使うのに躊躇い)、帰りに買い物を兼ねて有名な商店街を歩いてみると、やはりいつもより人出が少なく感じて帰宅。
都内は週末を挟んで風景が様変わりしたように感じても「新コロナ」による影響は、これからが勝負どころ…世界では急速に感染者(69.0万人越え:3/30WHO調べ)が増え、70万人をすぐ目の前の勢いで、死者は3.3万人越え(3/30WHO調べ)、感染者数に対する致死率は4.78%、逆に回復率は回復者13.3万人(3/30WHO調べ)で19.28%となっている。日本に目を向けると3/30の厚労省調べでは、感染者=1,956人、死亡者=56人、回復者=424人となっており、致死率=2.86%、回復率=21.68%であり、世界的なスタンダードとなるPCR検査数や追いきれない部分、そして医療提供体制の異なりはあるが、現段階では若干、日本の致死率は低く、回復率が高いものとなっている。(但し、先にも記載したようにグローバルでの比較はしようがないと思う)
昨日は芸人の志村けんさんの訃報で始まり、京都及び広島での大学生の行動による感染が見付かり、クラスター化の波及の不安が出てきている。私からすると大学生の行動は意味不明にしか映らないが、自分の学生時代を振り返ると…如何なもんであったか分からない。
ただ、私も60歳を過ぎて、基礎疾患を持ちながら昨年から独立起業する身となると、仕事を含めた経済(経営)基盤の不安と心配を抱えながら、一番怖いのは自分が感染することである。そうなると必然と「自分を自分自身で守ること」「家族に迷惑を掛けられない意識」、そして「他人へ迷惑を決して掛けてはいけない」という思いが強くはなってくる。
「何かへの使命感」「人へ対する責任感」を持たないと「自己管理/自己意識」をするのは難しいように思うが、きっと今はそんなことを言っているときでなく、「治療薬:特効薬/予防薬:ワクチン」が開発⇒完成⇒使用可能になるまで、日本では感染爆発をさせないで、個々が知恵を持って頑張るべき時期だと思う。特にマスメディを観ている限りでは、いつになっても批判的な報道が多いが、こういう時は協調や頑張りぬく方策、好転するメッセージを伝え、皆を喚起する(但し偽りはなく)。批判的な報道は必要なとこへ直接掛け合う度量があっても良いように思える。特に同じことを繰り返すマスメディアは如何なもんかと思う今日この頃である。(やはり視聴率なのですかね??)
ところで、昨今、イタリアやスペインの「医療崩壊(寸前)」とドイツの「致死率の低さ」、アメリカの「医療崩壊寸前」から、日本の「医療崩壊」と「社会保障制度(費)」の見直しを言う方々がいる。大阪府や東京都などでも感染症専門病床の拡充やセンター化、一時隔離する施設の転用化などの話しが出てきている。
通常時では、一般病床は76%程度(平成30年10月1日「病院報告」)の病床稼働率で、令和元年12月「医療施設動態調査」では88万8459床であることから、その実数に病床稼働率を掛け合わせても21万3230床が単純に空床ということになる。ただ感染症病床に関しては同上調べで1884床しかなく、また同上の調べでは3.6%の病床稼働率である。このことを考えると、感染症対策が進歩することにより、感染症病床が激減に少なくなってきた背景があり、私見としては、日本の財政や環境変化(人口流出入の拡大など)を考えると、「社会保障制度(費)」全体を考え直すという発言ではなく、国内経済が観光業に頼り出し、外国人の労働者に頼らなければいけない時代であるならば、今回の「新コロナ」をきっかけに、「感染症対策の見直し&専門施設及び病床の確保」をいち早く対応していくべきと思う。実際に、現時点で院内感染によるクラスターを作りかねない(作っている)一般病床所有の医療機関は存在していることが実証された今、また今後の日本の在り方を考えると、通常時の補助・補てんを考え民間医療機関に委託するか、国及び地方行政等で抱える(国公立・県市町村立など)かは分からないが、「感染症対策⇒感染症時の体制⇒感染症専門病床の確保⇒各都道府県への適正配置⇒感染症治療の手順書」を国民が安心するように作って欲しいと思う。また今回は通常時と異なることから、早く早く「時限的」な対応を進めることを望んでいる。
TVのコメンテーターで誰が言ってましたが「まずは人の命を守ることが第一」で、次に(並行して)「収束(終息)と共に経済を素早く活性化させる」その時期が来るまでは、へこたれずに頑張って支えている現場の国民への給付や援助を持さない国であって欲しく、安心して日本で暮らしていたい国にして欲しい(柊ちゃん達の世代でも暮らしやすい国)。
そして現時期においての価値観が多様化し自由さ(自由とはルール(社会常識)の上でのこと)を求める人達、恐ろしい感染症の拡大より呑気に経済活性や投資意識を優先とする人達とは…どんなものなのでしょうか? またそういう方々が若者の行動には触れられるのでしょうか??
…と思う昨今です。
ところで初孫「柊ちゃん」はこのとんでもない世の中に生まれてきて3月30日で生まれてから4か月が経過しました。長男はサラリーマンなので、働きに行く際、帰ってくる際に「新コロナウイルスを持ってこない、ちゃんとうがいに手洗い&アルコール消毒をするよう」LINEで発信しています。ゼロ歳の子供の感染したというニュースを観て、ビックリしたところです。
最近では、会いに行くのも儘ならないので、前回も記載しましたが、スマフォのビデオ電話で、たまにですが(まだ2回ですが)、ライブな柊ちゃんとご対面しています。柊ちゃん自体は、なんだか分かってないようですが、「寝返り」を見せてくれたり、「指人形?」の青いペンギンやピンクのウサギを動かすと不思議そうに見ています。早く「新コロナ」が収束(終息)する目途が立ち、また会える状況になったらば、来月は再会したいと考えてます。柊ちゃん世代が、楽しく明るく元気に生活できる日本だけでなく、世界がなると良いと祈り、今月最後のコラムを終了します。
株式会社A&Kメディコンサル.com 佐藤 勝浩