今月(6月)2回目のブログ更新です。
東京も梅雨空が続き、昨日までとは違い、今日は蒸し暑い一日でした。また日も延びたせいか、今日も19時を過ぎても、薄明るい外の景色となっています。
これから3~4か月は、私の一番苦手で嫌いな蒸し暑い日と酷暑の日々になるので、困ったものです。
ところで本日は真面目なブログ更新をしてみます。
先日、来年度の2023(令和5)年度予算に向けた「経済財政運営と改革の基本方針2022(通称:骨太方針2022)が6月7日に閣議決定をしました。
全体的なテーマとしては、新しいに資本主義と持続可能な経済の実現となっています。
「新型コロナウイルス感染症及び新興感染症対策」「経済のダメージ解消と隆起」「ウクライナ戦争の影響」が大きな焦点となっています。
その中で主な医療関連をピックアップすると“経済社会活動の正常化に向けた感染症対策”と“社会保障分野における経済・財政一体改革の強化・推進”の中で取り上げられ、大きくは⑴新型コロナウイルス感染症を踏まえた新興感染症での医療提供体制の強化、⑵医療DXを推進し、“国民目線”の改革と医療体制の“見える化”を進めることの2点が強調されています。
明記されている主な項目は、⑴新型コロナウイルス感染症を踏まえた新興感染症での医療提供体制の強化では、①公立公的病院に対するコロナ専用病床の整備、個別病院名を公開した病床確保と入院を要する者が確実に入院できる体制整備、②感染拡大時に臨時医療施設等が円滑に稼働できるために都道府県にて医療人材派遣の協力可能な医療機関数や派遣者数を具体化、③医療DXを推進して病床確保や使用率、オンライン診療実績など医療体制の稼働状況の徹底的した見える化、④ワクチン、検査、経口治療薬の普及等により新型コロナウイルス感染症の脅威を社会全体として可能な限り下げる、⑤マイナンバーカードを利用したワクチン接種証明書のデジタル化、⑥入国時での効率的なワクチン接種の確認体制、⑦医療・介護提供体制などの基盤強化は、機能分化と連携を一層重視して国民目線により改革を進め、かかりつけ医機能が発揮できる制度整備、地域医療連携法人の有効活用や都道府県の責務の明確化などより法制上措置を含め地域医療構想を推進し、骨太方針2021に沿って進める。⑵医療DXを推進し、“国民目線”の改革と医療体制の“見える化”は、⑧医療・介護分野でのDX化を推進し、デジタルヘルスケアの活性化により質の見える化とPHRの推進等改革を実行、⑨オンライン資格確認は保険医療機関・薬局で2023年4月から導入を原則義務化とマイナンバーカードによる保険証利用を促進して2024年度中に保険証発行の選択制から将来的に保険証の原則廃止を目指す、⑩「全国医療情報プラットフォームの創設」「電子カルテ情報の標準化等」及び「診療報酬改定DX」の取組みと利活用の法制上措置、⑪「医療DX推進本部(仮称)」の設置、⑫医療法人・介護サービス事業者の経営状況に関する電子開示システム等の整備及び処遇改善での費用等の見える化を促進、⑬サービス向上からのタスク・シフティング(医行為の一部の他の職種への委譲)と経営の大規模化と協働化、⑭医療DXの推進からオンライン診療の促進とAIホスピタルの推進などが明記され、他には予防医療面やリフィル処方箋の定着化、コロナ入院患者受入医療機関等への補助の在り方、国民皆歯科検診などにも触れ、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた項目と医療DX化を意識した項目、そして「国民目線」「見える化」というキーワードが所々で明記されていることが今回の岸田内閣の下での「骨太方針2022」の特徴と思えました。
あまり大きな変更はないように見えますが、今回のコロナの影響で、保険証を含むデジタル化が加速し、一般の人(国民)からはグレーであった医療界および医療機関がデータに基づきオープン化していく姿勢、そして現実可能であれば「国民目線」「見える化」が進むことは、わたし的は良いことだと思います。しかしその分での「国民負担」を課していこうという国の狙いも忘れてはいけない側面だと思います。
最後に、2人目の孫娘の「花詠(はなよ)」が生まれてから1か月が経ちました。体重も1㎏増えたそうです。ご報告まで…。
株式会社A&Kメディコンサル.com 佐藤勝浩
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