こんにちは
昨日から、まだ5月というのに、2日続けての暑い日が続いています。いまから30℃越えの気候…今夏はどうなるのか?
私は汗っかきであることもあり、日本のじめじめな夏は大の苦手で、今のところ湿度低く暑いので助かっていますが、これから来る梅雨に夏をを考えると…ぞ~とします。
ところで、顧問先のクリニックの移転を控え、①資材の高騰や職人不足で、内装工事費が高騰していることもあり、また②実績は多くあるようですが、クリニック専門の設計施工業者と言っていても、できばえ多出来上がりが「本当に?」ということも経験したことから、本来は行わない「クリニックでの設計施工業者の選定」を今回は行ってみました。
以前(25~30年前ぐらい)私がクリニック開業コンサルで、設計施工業者、医療機器屋、広告代理店、ビル管理会社、人材関係会社などとチームを組んで行っていた時は、経験も浅く、みんなで良いものを作るためによく打ち合わせをし、当時はまだ、多くの良い事例を見れる時代でなかったので、見学や視察に行き、いかに資金内でのデザイン性や機能性などに意見を取り交わし改善に努めて行ってきました。
しかし昨今では、私見ですが、ビジネス性が強く、複数案件を低価で行っているケースが多く、流れ作業的に行っているような業者も多く、またDRからの意見を丸呑みして、建築士の方があまり拘らないケースも多く、DRとの打ち合わせも無難に終わらせ、次の打ち合わせへ…という感じだったこともあり、今回はクリニックでも複数社からの選定をしてみたのです。
まず最初に①複数の設計施工業者とリアルに面談し、状況を説明の上、選定プレゼンの参加依頼の有無を聞き、次に②選定プレゼンに必要な資料(広さ、平面図や立面図、プランニングの要望と条件、スケジュール感、個々の今回提出の特徴説明の要望など)を提出期限の30日間前にメールで一斉送信、③質疑応答期間を2週間も設け、④プランニングと概算見積金額およびスケジュールと説明などの提出期限を定め必着提出としたのです。
ほぼ全てがクリニック専門の設計施工業者への依頼だったのですが、プランニングの異なり、概算見積額の違い、特徴説明の違いがあり、また依頼・提出に当たっての姿勢や期限の厳守やいい加減さなど、各々で色々とあり、基本的に私の方でまず精査をして、理事長であるDRと打ち合わせの上、1社に決定し、正式なオーダーを出すことになったのです。
しかしプランニングに関しても、CL専門と言いつつ、①患者の動線と職員動線がうまくできない、②出入口から受付へのセキュリティ意識の欠如、③待合患者への死角、④事務ー診療ー処置・検査の職員動線と関係性、⑤水回りの配管と工事費、⑥院長室と職員休憩所の位置、⑦バックヤードの配置、⑧要望や条件をくみ取れないなど、対応や認識不足があることが分かりました。
また概算見積額も、坪単価で15~20万円以上の違いがあり、設計施工が一括でない、設計事務所主体又は施工会社主体ですと、設計料が倍ぐらい違う面があり、また業者によっての諸経費(利益と考える部分)の幅も違うことが良く分かった感じです。
その他にも実際の体験をすると、いろいろな違う面が分かり、これから開業を考えているDR等の方がいましたらば、是非、設計施工(内装)業者に丸投げせず、また開業コンサルにも丸投げせず、実際に自分の目で一度は確かめ、認識することをお勧めします。
概算見積額が上記のように異なると、40坪で開業で、600~800万違うだけでなく、消費税分(660~880万)の違ってきます。またプランニングを理解していないところに頼むと、後での改修工事費が掛かるだけでなく、その間は診療にも影響します。また作り直すことなどもってのほかですから、必ず1回は自分の目で確かめましょう。
株式会社A&Kメディコンサル.com 佐藤 勝浩(昨今仕事も忙しく、可愛い可愛い孫娘たちとも会えず、モチベーションが上がらないジィジです)